【スタートアップ・経営者インタビュー】Playmined株式会社(COODE運営会社)濱田社長

Posted on 2012年2月3日 | Category :経営者インタビュー | コメントはまだありません

スタートアップ・経営者インタビュー第一回は、ファッションに特化したソーシャルQ&Aサイト『COODE』を運営するPlayMined株式会社の濱田社長です。海外でもQuoraなどが注目を浴びる中、今後成長が期待されるスタートアップ・ベンチャーです。先日、Yahoo!知恵袋とのAPI連携も開始しました。その直後のインタビューです。

Overground Innovation[オーバーグラウンド・イノベーション](以下、OI):本日はお忙しい中、ありがとうございます。まずは御社の事業内容を教えてください。

 

濱田社長:はい。ソーシャルファッションQ&AのCOODE(コーデ)の運営、株式会社JESTOとの共同事業の日本文化体験予約サイトJapan Experienceの運営、その他スタイリストやアパレル関連企業のHP製作等を行っております。

 

【PlayMined株式会社 濱田社長】


OI:なぜ起業しようと思ったんですか?

 

濱田社長:起業した理由は大きく分けて3点あります。まず第一に、会社を経営している父みたいになりたい、追い抜きたいと思ったからです。第二に、留学生活を通して世界中の同年代の人々に会い、彼らの自信、積極性、将来に対するビジョンを目の当たりにし、日本の一般企業に入ってドメスティックな業務をしていたら、彼らと一緒に仕事をする事も不可能だし、ドンドン日本と世界の差が広がるばかりであるという焦りがあったからです。第三に、これは性格的な理由があると思うんですけど、人が作り上げた物に対して、自分の全精力を尽くせないという点です。自分で新しい物を作って世の中を良い方向に変えて行きたいと常に思っていました。良く言えば起業家向き、悪く言えば飽きやすいんだと思います。自分がやりたい事、一緒にやりたい人、やるにあたっての知識、ネットワーク、市場の成長性、それらが揃い始めたのが2010年の9月頃で、2010年12月に前職を退社、2011年1月11日に設立というスピード起業でした。1年半という短い期間でしたが、前職で得られた事は非常に大きかったと思います。

 

ソーシャルQ&Aサイト COODE


OI:起業する前はなにをされてたんでしょうか?

 

濱田社長:4年間のアメリカ留学を経た後、株式会社ネットプライスドットコムにて国内外の新規事業の立ち上げ、運営を行っておりました。

 

OI:おお、アメリカにいらっしゃったんですね。ネットプライスでは具体的にはどのようなサービスを手がけてたんですか?

 

濱田社長:1年半の在職期間中、24時間限定特価商品販売の24バリューの運営、シンガポール向け共同購入サイト「グローバルギャザリング」の立ち上げ&運営、芸能人のライセンス商品卸サービスの運営、在日中国人向け時計販売サイトの運営を行っておりました。

 

OI:ものすごいスピード感ですね(笑)。元々ECに興味があったんでしょうか?

 

濱田社長:いいえ、ECに興味があったというよりもインターネット全般に興味がありました。ネットプライスに入社した理由も、ネットプライスが掲げているグローバル50という、海外向けサービスの責任者を50人輩出するというビジョンに魅力を感じたからです。しかし、実際にECサイトを運営して行くにあたり、顧客の消費行動をより快適にするECの魅力にどんどん引き込まれていきました。

 

OI:元々グローバル市場での展開に興味があったんですね。COODEは非常に興味深いサービスですよね。ソーシャルQ&Aは海外でも盛り上がっていますが、このマーケットで起業しようと思ったのはどうしてでしょうか?

 

濱田社長:はい。もともとYahoo知恵袋やオウケイウェイブなどQ&Aサービスは国内にもいくつかありましたが、IT系に強く専門的なQ&Aサイトである米国発のQuoraの台頭により、ユーザーの悩みに対して的確な回答、かつ検索エンジン経由でも出て来ない個々の知識が共有されるという流れが活発化して来ました。ファッションに関しては、特に一般人が専門家の知識に簡単に触れるという流れは行われて来ておらず、そこに対して消費者とメーカーや販売側の考えや捉え方の不一致が生まれていると考え、ファッションこそ消費者と専門家が知識や感じ方を共有していく事によりお互いにメリットのある生産及び消費行動が生まれて行くと思ったからです。

 

OI:ファッションに特化した点ではOK WaveやYahoo!知恵袋とは異なります。ファッション業界はIT化が遅れている業界のひとつですよね。Polyvoreも非常に盛り上がってますが、こういったサイトとCOODEの違いはどこにあるのでしょうか?

 

濱田社長:ITを利用してファッションの楽しさ、クリエイティブを表現する場としてPolyvoreは非常にうまく出来ており、ファッションで自分を表現する事が好きなファッショニスタ達にとってセンスを披露する格好の場であると同時に新しいファッションとの出会いの場を提供していると思います。一方、COODEはファッションセンスを披露する場というよりも、あくまでファッションに関して悩みを抱えていたり、ちょっと誰かに聞いてみたいというような質問者のニーズを解決する為のサイトという立ち位置で、そういった質問者に対してスタイリストなどを含む専門家やオシャレの楽しさを教えて上げたいという一般人の方々が、それぞれの知識を共有してコミュニケーションを取るプラットフォームであると考えています。そのコミュニケーションを円滑にするため、かつ視覚的に回答を理解しやすくする為にPolyvoreと同様のコラージュ機能を付けています。

 

【社内の様子】

 

OI:そうすると、Polyvoreとは全くポジショニングが異なりますね。気軽に質問できるということは、ファッションに疎い人にもうれしいですね。ここは検索エンジンではカバーできない領域です。最近はスタートアップベンチャーでも海外展開に意欲的です。御社も海外進出を考えているのでしょうか?進出する国や時期などもお聞かせいただきたいのですが。

 

濱田社長:はい。海外進出に関してはサービス開始当初から考えております。アメリカ留学時に改めて日本人のファッションセンスの高さを感じ、それを日本だけではなく世界中に共有出来れば良いと思っております。現在開発中のスマートフォンアプリが完成した後、今年の夏頃を目安にまずは台湾から展開をして行く予定です。その後、台湾展開が周り始めた段階で中華圏に範囲を広げていきます。来年にはその他のアジア諸国、米国、ヨーロッパと順に展開出来ればと思っております。

 

OI:台湾には既に市場調査に行かれたとうかがったのですが、フットワーク軽いですね(笑)。COODEのサイトデザインがかなりかっこいいなと思ったのですが、これは自社でディレクションされたんですか?

 

濱田社長:はい。フットワークが軽過ぎて台湾まで飛んで行ってしまいました(笑)。やはり現地に行って、実際に見たり話したりする事は重要だと感じました。百聞は一見にしかずですね。サイトデザインは弊社の女性デザイナーが手がけております。ページ構成、配置等は私と取締役の横山がディレクションを行っておりますが、色や素材などは全て彼女に任せています。COODEがターゲットとしている20歳前後の女性に近い感覚を持っているので、デザインに関して非常に信頼しています。現在行っているユーザーテストの結果を踏まえ、デザイン構成の変更は検討していく必要があると思っています。

 

OI:センスのいい女性デザイナーをつかまえましたね(笑)。技術的に差別化が難しいと思うので、デザインやちょっとした使い勝手がサービス成功の分かれ目になりそうです。まだ立ち上げたばかりの会社だと思いますが、サービスを通してこんな世界にしたい、といった想いはありますか?

 

濱田社長:そうですね。UIは非常に重要だと考えています。COODEというサービスを通して、世の中の人々がそれぞれの知識やセンスを共有する事により、個々にあったファッションを見つけて欲しいと思っています。外見を磨く事により自分に対して自信が湧いて来て、より楽しく、より笑顔にあふれた世界になれば良いなと思っています。何よりファッションという物を皆が思いっきり楽しめる、そして人生も楽しめちゃう、そんな世の中にして行きたいです。

 

OI:その先にはやはりファッション業界を盛り上げたいという思いも?

 

濱田社長:はい、そうですね。ネットというツールを活用する事によって、ファッション業界を盛り上げいきたいです。ファッション業界を盛り上げて行かないと、クリエイティブなセンスを持った人達がそのセンスを表現する場がどんどん減って行きますし、そういったクリエイティブがどんどん生まれて来ないと、つまらない世の中になってしまのではないかと思っています。

 

OI:先日、Yahoo!知恵袋との連携も発表されましたが、どのような経緯、目的での提携なんでしょうか?かなり早い段階で大手と連携できたのには驚きました。

 

濱田社長:Yahoo!知恵袋との連携の経緯としましては、去年の春頃にYahoo!に勤務している私の知人から「新卒者を集めて新規サービスの分析、提案をするというワークショップをやるから、COODEを題材に使わせてもらえないか?」という連絡が来た事から始まりました。Yahoo!の方々と何度かお話させて頂き、提案書を頂いた際にYahoo!知恵袋との連携という項目があり、それを参考に連携方法、タイミング等を検討し始めました。実際にYahoo!ファッションを見てみると、ファッションに関する質問が1日に数千件寄せられており、Yahoo!知恵袋と連携する事がCOODEを成長させる最適解だと考えました。Yahoo!知恵袋としても、同サービスの中でも人気があるファッションカテゴリーを盛り上げて行きたいという考えがあり、既存の回答に加えてファッションに特化したQ&AサイトであるCOODEのユーザーがテキスト+コラージュ画像で回答する事により、より優良なコンテンツが生まれるというい事で意見が一致しました。今回の連携を通して、お互いのコンテンツとユーザーをうまく共有し合い、ファッションに関する知識や情報の発信プラットホームになっていきたいと思っています。先ほどの海外進出の話と繋がりますが、同様の連携方法は他国でも使えると思っています。日本での連携事例を基に、各国のYahoo!とも同じ形で連携して行ければ、自分達が目指す国際的なプラットホームに早いスピードで近づけると思います。まずは海外事例第1号としてYahoo!台湾と話を進める予定です。

 

OI:Yahoo!との連携は大きいですね。ファッションの専門家を多く抱えるCOODEの回答力はYahoo!にとっても魅力です。昨今OtoOビジネスも盛り上がってきています。御社のビジネスともシナジーがありそうですが、今後進出する予定はありますか?

 

濱田社長:はい。ファッションは質、サイズなどがある事により、ネットのみで全てが完結する事は難しいと考えています。そこで、リアル店舗との連携を通して快適なサービスを作って行ければ良いと思います。例えばGPSを利用したリアルタイムQ&A、実店舗とのデータ連携による商品レコメンドなど、様々な可能性があると思います。

 

OI:本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました!

【編集後記】
ファッション×インターネットで、アパレル業界を盛り上げたいという想いの根底にはファッションが大好きという熱い思いがあるというのが感じられました。ファッション業界はIT化が遅れている業界のひとつですが、COODEのようなサービスをきっかけに業界全体としてインターネットの活用が進むのではないかという可能性を感じました。

 

本ブログへのお問い合わせはこちら

 

» Tags: , ,

Comments 0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Spam Protection by WP-SpamFree